塾講師のブラックバイト問題の経緯
塾講師のブラックバイト報道がテレビや新聞で目につくようになりました。その経緯と報道されている内容をまとめてみました。
<2014年>
NPO法人POSSEが作ったブラックバイトユニオンに塾講師に関する相談が多数寄せられる
<2015年3月>
厚生労働省が塾の団体に対して、改善要請を出す
違反事例1:授業20分前の出勤を義務付けるが指導前は給与の対象外→賃金の未払い
違反事例2:報告書作成やカリキュラム作成を授業の前後に無賃で→賃金の未払い
違反事例3:事務作業分は賃金に含まないので実質時給は800円以下→最低賃金法違反
違反事例4:夏期講習で1コマ90分×7コマを担当させる→8時間を超える労働は三六協定を結んでいなければ違法
<2015年5月中旬>
・NHKの朝の情報番組で「塾講師ブラックバイト」が取り上げられる
<2015年6月4日>
・NPO法人POSSEの所属メンバー及び大学生らが「個別指導塾ユニオン」を立ち上げる。
<2015年6月4日>
・「個別指導塾ユニオン」が明光義塾・代々木個別指導学院に対して団体交渉の申し入れを行う。
・個別指導塾ユニオンの結成などがNHK他のニュースで取り上げられる
・ブラックバイトユニオンの母体であるNPO法人POSSEの代表がNHKの深夜の番組に出演する
<2015年6月7日>
・3月の厚労省の塾業界への申し入れの件が朝日新聞朝刊1面に掲載される
以上が塾講師ブラックバイト騒動の流れです。メインプレイヤーはPOSSEというNPO法人のようで、「個別指導塾ユニオン」の代表者もPOSSEの所属メンバーだそうです。NHKや朝日新聞・テレビ朝日などのマスコミに太いパイプがあるようで、個別指導塾ユニオン結成当日から大きく取り上げられています。
今のところ、塾講師のブラックバイトについての報道ばかりで、家庭教師のブラックバイト報道はあまり目にしません。しかし、家庭教師のバイトは、高額教材販売に加担させられたりするなど、塾講師以上にブラックな要素があります。
参考:家庭教師のチラシの正体